朝起きると突然の身体の痛みに襲われ、翌日には身動きできないほど
の激痛になりました。
自分に何が起こっているのか分からず、病院にかかっている間も
ひょっとしたらこのまま寝たきりで残りの人生を過ごすのではないかと
不安でしょうがない・・・そんな日々を過ごしました。
結果的にはどうにか普通の生活を送れるようになったのですが、
その間、何気なく関わっていた仕事の重要さを再認識しました。

とにかくまともに歩けない為、人生でおよそ初めて車椅子で生活したのですが、
これを使ったトイレというのがとにかく難儀です。
背中を動かすだけで激痛が走るので、誰でもトイレの扉を開けるのも一苦労。
やっと入ったと思ったら、施錠するのも大変。
施錠が終わったらトイレに座らなきゃいけないんですが、手すりを頼りに
身体を車椅子から便器に移さなきゃいけない。
用を足してもトイレットペーパーを使おうとしたら背中をひねらなきゃいけない、
これがもう悶絶級の痛み。脂汗垂らしながらお尻拭くのに10分かかりました。
どうにかこうにか用を足して身体を車椅子に戻しましたが、トイレ内で
車椅子の方向を180°旋回しなきゃ出られない、これがまた難しい。
誰かが倒していったままのベビーベッドが邪魔でどうにも旋回できない。
しかたなくバックして扉までたどり着いた所で、施錠ロックは背中もはるか後ろ。
結局、色々覚悟してトイレ内の非常ボタンを押して看護師さんに出してもらいました。
誰でもトイレって普段から納材でよく関わる機会が多い設備なのですが、
一つ一つの設備に意味があるのを痛感しました。
多機能トイレは車椅子が旋回可能なエリアを確保する決まりがあるのですが、
ベビーシートは上げた状態を前提とした設計の場合がほとんどです。
ベビーベッドはくれぐれも使い終わったら上げるようにしましょう、
車椅子の人が本当に困りますので。