4月公開の映画「世の中にたえて桜のなかりせば」を鑑賞しました。
このブログが載る時期にはもう桜も散っていると思われますが、
この映画は桜・終活(人生の終わりのための活動)をモチーフにした映画です。
残念ながら今作は主演の宝田明の遺作となってしまった作品ですが
とてもまっすぐで考えさせられる良い映画でした。

アペイド新宿本社の近くにも桜の木が咲いているので、
今年はこの映画のことを思い返しながら桜を眺めていました。

ダブル主演の相方、岩本蓮加とはなんと50歳差で、
不登校で終活サポートセンターでアルバイトをしている女子高生役の岩本蓮加と
定年退職後、同じく終活サポートセンターでアルバイトをする宝田明との掛け合いや
その周囲との関わりがとても興味深い作品です。

映画のタイトル元は在原業平の歌「世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」からきていて、もしも世の中にまったく桜がなかったなら、春を過ごす人の心はどれ程のどかでしょうね。「咲いたかな」「もう散るのかな」と思い煩うこともなく穏やかにすごせただろうに、という意味になるそうです。

ミニシアターでの上映のため、もう観れる所が限られているかもしれませんが
機会があればぜひ見てみてください。