1872年(明治5年)10月14日に日本初の鉄道が新橋から横浜間に開業し,
今年の10月14日で鉄道開業150周年を迎えた。
鉄道の歴史は、1825年イギリスで蒸気機関を利用する鉄道が初めて実用化され、
日本では、28年後の1853年に蒸気機関車の模型が到来し、長崎で走り、横浜で
初めて人を乗せて走った。
それから約20年の間、鉄道建設計画において色々な動きがあり、アメリカに経営権
がある『外国管轄方式』の建設になりかけたが、明治政府が阻止し、イギリスの日本
の鉄道に建設的な提言、資金援助、技術提供により『自国管轄方式』で正式開業に
漕ぎつけた。
その後、政府の財政難で新規建設が停止したが、私有財産による鉄道建設が積極的
に行われ、日本全国に鉄道が敷かれていった。
私鉄の経営難から1906年『鉄道国有法』により大手私鉄17社が国有化され、国有
鉄道と私有鉄道の比率は逆転し、以後の鉄道は国有鉄道主導で進むようになった。
車両、レール、鉄橋が外国製から国産化され、蒸気機関車から電化が進んだ。
オリンピック開催の1964年に新幹線開業、経済発展につれて大都市へので通勤客
増加に伴い、地下鉄の発展、各線の乗り入れなどが行われた。
反面、国鉄の貨物輸送はトラック輸送に対抗できず、生産性改善も出来なかった為、
赤字は増え続け、1987年に国鉄は分割のうえ民営化された。
通勤電車、新幹線の新線開業などを行うとともに、不採算路線の廃止などを行い、
鉄道は日本の発展を支えてきた。
2027年リニアモーターカー開業(計画は遅れているが)、2028年に山手線の自動
運転化など、この先も発展を続ける鉄道であるが、150年の間に困難に立ち向かい、
右往左往しながら今日に至る歴史がある。
150周年に伴い、色々なイベントがあるだろうから、機会を見つけて鉄道の歴史に
触れたいと思っている。