先日おもしろい展覧会に行ってきたので、紹介します。

NHKの番組で「デザインあ」という教育番組があり、私たちの身の回りに当たり前に存在しているモノを、「デザイン」の視点や考え方を体験することでこどもたちに「デザインの面白さ」を伝え、「デザイン的な視点と感性」を育む一歩となることをめざした番組だそうです。

理念を掲げるとむずかしくなってしまって眠くなりそうですが、デザインっておもしろい!デザインって心地いい! と思ってもらい、身の回りのデザインにこめられた工夫や思考を、斬新な映像と音楽で楽しく伝えてくれていて、昔から好きな番組でした。

 

今回の展覧会のテーマは「動詞」。

 

人の日常生活は、朝起きてから寝るまで、「あるく」「みる」「もつ」「すわる」など、たくさんの動詞の連続で成り立っていて、そこには必ず何らかのデザインが関係していること。
そのデザインが、「もの」と「人」をつないでいること。

「デザイン」というと世間では「カッコイイ見た目のデザイン」だけがデザインだと思われがちだけれど、実は世の中にはたくさんのデザインが隠れていること。

この展覧会をきっかけに、『「デザインって何だろう?」を考えてみてほしい』
というのがコンセプトのようです。

「デザイン」っていうと、万博のパビリオンみたいに、かっこよくてステキですごいもの!!!っていうイメージがしていたけれど、たとえば今、私が「うっている」パソコンのキーボードもひとつのデザイン。
仕事で関わる文房具や工具、手すり等々もデザイン。
食べる行為にかかわるスプーン・フォーク・箸なんかもデザイン。

ちなみ写真にもある横断歩道もデザイン。

これは会場に横断歩道が敷かれていて、ABCの3つの幅違いのうち、本物の横断歩道はどれ?と、クイズ形式にもなっていました。 (正解はB)

ほかにも体験型の展示品が多くあり、大人もこどもも夢中で遊んで(?)いて、あっというに閉館時間となってしまいました。

普段何気なくみたり、触ってたりしている世の中のあらゆるものがデザインされていて、私たちの生活とは切り離せないものだという事を改めて実感させられます。

みなさんも今使っているモノや景色を少しちがった目線でかんがえてみると面白いですよ。