先日、新橋から銀座方面に歩いている途中でスマートフォンを落としてしまいました。
その日は初めて行く歯科クリニックの予約をしており、予約時間が迫る中、足早に歩いていました。
クリニックの場所を調べようと鞄をあさったところでようやくスマホを落としたことに気づき、
びっくりして来た道を戻って探しましたが、見つからず、諦めて歯科クリニックに向かうことにしました。
しかしスマホがないため、場所を調べることもクリニックに電話をかけることも、さらには電話番号を調べることすらできないことに気づき、普段どれだけスマホに依存しているかを痛感しました。
泣く泣く通行人に声をかけクリニックの場所を調べてもらい、なんとか10分遅れで到着することができました。
到着すると、なぜか受付の方が私がスマホを落としたことをすでに把握しており、聞くと、時間になっても到着しない私にクリニックの方が電話をしてくださり、その電話を受けたのが私のスマホを保管してくださった方とのことでした。
歯科クリニックの先生が「これぞクールジャパンだね!心配だろうから診察の前に取りに行ったらどうですか?」とおっしゃってくださり、
ご親切に印刷してくださった地図を片手に保管されているお店に向かいました。
お店に到着すると、店員さんが「お待ちしておりました」とにこやかに迎えてくれ、スマホを拾ってくださった方が銀座を観光中の外国人であることを教えてくれました。
オーバーツーリズムが問題視される昨今、私自身も無意識に観光客の方に対して少し悪い印象を抱いていて、「銀座は観光客も多いから私のスマホもすぐに盗まれて出てこないだろう。。」と思っていました。
最近のメディアでも、日本では物を落としても返ってくることが多く、それは日本の治安の良さやモラルの高さの象徴だと過剰に取り上げられていますが、
しかし今回実際に私のスマホを拾ってくれたのは外国の方で、私が最初に抱いた疑念が浅はかだったことを痛感しました。
今後は先入観を捨て、道を聞かれたときなどは親切に対応しようと、戻ってきたスマホを握りしめながら思いました。
そして、次にスマホを落とした時のために、バックアップをこまめに取ろうと心に誓いました。