年末になると、クリスマスソングとは別に、どこからともなく聞こえてくるのが、ベートーヴェンの「第九」。

12月になると、第九の演奏会がぐっと増え、もはや年越し前の風物詩ともなっています。

実は12月に第九を演奏するのは、意外にも日本だけ。

欧米各国では、祝典や歴史的な行事の際に演奏される位置づけだそうです。

毎年行っていたのですが、コロナの影響で遠のいてしまい、コロナ禍を明けての久しぶりの第九を聞きに行ってきました。

偶然にも生放送・収録する日で、座席に向かうと、舞台や座席の一部にカメラが鎮座しており、最初は疑っていたのが、本当にやるんだなと実感。

しかし、いざ始まると、カメラは気にすることなく、それ以上の圧巻な演奏と合唱に心打たれ、名残惜しいと思った素晴らしい第九の演奏でした。

終わった後は、ブラボーと盛大な拍手が鳴りやまなかったのは、言うまでもありません。

最近のオーケストラは、公演終演時のカーテンコールに、スマートフォンやデジタルカメラでの撮影が可能になることも多くなってきており、SNSなどを通じ、オーケストラが身近になったように感じます。

今回の終演時も、撮影可とのことでしたので、私も含め待ってましたと言わんばかりに、スマートフォンを構えて皆様撮影していました。

第九は本来は、平和を願う曲でもあり、今も世界では戦争が続いている地域もあります。

一日でも早く、戦争のない平和な世の中になることを、心から祈りたいと思います。

年末は一段と寒さが厳しくなるとのことですので、お体に気をつけてよいお年をお迎えください。